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上手なクリーニング店選び1
せっかく洗うんだから価格でなく仕上がりで選んでみてはいかがですか?
クリーニングと一口に言ってもいっぱいあって、どこのお店を選んでいいのか本当に迷いますよね。ドライ品ならどれでも250円均一と低価格でクリーニングするお店からスーツ上下で3000円近くするお店まで多種多様です。
ドライクリーニングはタイプ別に大きく2つあって、石油系ゾール溶剤タイプと塩素系パークロールエチレン溶剤タイプがあります。衣類の素材や染色に応じて両者の溶剤を使い分けることができる技術がクリーニング店に要求されるのは言うまでもありません。
特に、近年絹やレーヨン、テンセル、ポリノジック、超極細繊維のポリエステルなどの生地素材を使用した薄く、軽く、しなやかで、ソフトな風合いや新しい特性を持った加工は益々増加傾向にあるだけにクリーニング店としてのプロの技術が要求されています。
実は、良いクリーニング店と悪いクリーニング店を見分ける方法はとても簡単なんです。要は、洗浄溶剤の管理が最も重要なんです。
何故、溶剤の管理か? それは、大切な衣類を清潔に洗うには、常々清潔に管理されたキレイな溶剤が、衣類の汚れを最大限に落とすと同時に風合いを損ねない大きな決め手となるからです。
一般の平均的なクリーニング店の洗浄に使われている溶剤には、『溶剤100g中に5g~7gの汚れが含まれている』と言われています。つまり溶剤の汚染度が5%~7%という訳ですね。
で、当社の溶剤の汚染度は、かなり研究に研究を重ねた結果、わずか0、1%~0、2%に抑えています。ここが、当社の自慢したいところです。どうして、このようなことが実現できたか?
それは、下記のような長い年月にわたる経験のなかで実現を可能にしてきたからです。
グッチ・シャネル・エルメス・エトロ・ベルサーチ等のフランス・イタリア製の色鮮やかな衣類、シルク・麻素材の衣類、正絹和服類に多い染色堅牢度の低い衣類は、従来洗浄力の弱い石油系ゾール溶剤で洗っていました。
ところが、洗浄力が弱いために汚れ落ちが悪く、その上溶剤が汚れを含んだ水分を抱く性質があるため、繰り返しクリーニングしているうちに、色がくすんだり、色あせたり、縮みを生じ風合いを損ねたりすることがありました。
また、石油系ゾール溶剤は沸点が高いため蒸留方式による溶剤中の汚れの完全取り除きは不可能で、蒸留方式とは精度ではかなり落ちるのですが活性炭吸着方式により溶剤中の汚れを取り除く方法しか無いのが現状です。
この事実からも、お分かりと思いますが、洗浄力の弱い石油系ゾール溶剤で洗うことが、実は致命的な間違いなんです。