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7,着物地の染め工程

着物地の染め工程は、各工程ごとに専門職人達による分業作業です。

 ◆手描き糸目友禅

 特徴
 ・写し友禅、スクリーン捺染、機械捺染などの写し糊による表面染色と違い、ひと色ひと色毛筆によって彩色されているので、色には深みがあり、生地の裏まで色が通っています。
 ・柄の大小、増減、部分的な変更、身幅などの寸法の変更が自由にできます。
 ・配色、地色の変更も自由にできます。

   【糸目友禅】
 柄の構図を青花で描き、筒で糸目糊や伏せ糊を置きます。彩色も手拝しで行います。すべてが、手加工で最も手間のかかる染め技法です。

 加工工程

  加工内容          作業内容
 1 意匠図案  誂染101番は総花模様の手描きの振袖。ブルーを基調色に反対色の赤い花をポイントにした花柄でありながら、すっきりとまとまっています。
 2 墨打ち 誂え主の指定寸法を計り生地に墨で印をうちます。
 3 仮絵羽縫い 花の模様の合い口を合わせるため、墨打ちにしたがい生地を裁断します。
 4 下絵(青花付け) 露草の花汁からつくった青花汁を筆につけ、最初はアウトラインやあたりを付け、それから正確に細かく花の模様を描きます。描き終われば仮縫いを解きます。
 5 糸目糊置 丁寧に描かれた下絵に沿ってゴム糸目を置きます。これは染料が外へ浸み出さないように防染することが目的で、染め上がりの時には模様の輪郭を決める大切な線です。糸目糊を生地に固着させるため揮発地入れを行います。
 6 伏せ糊置     

花の朱赤、緑、白や葉の緑、グレーなどの柄を拝す部分を白く残すため糊伏せをします。

 7 地染(引  染) 地入れ、乾燥してから、地色のブルーを刷毛で引いて染めます。同時に身頃や袖の段ぼかしも行います。

8

蒸し 地色およびぼかしのブルーの染料を生地に定着させます。
 9 水洗

清水につけて、伏せ糊を落とします。

10

挿し友禅

ゴム糸目輪郭の模様の白い部分に豆汁を塗った後、薄い色から濃い色へと彩色していきます。柄の中のぼかしも行います。

11 蒸し 彩色された朱赤や白などの柄色を生地に定着させます。

12

揮発水洗 糸目のゴム糊を揮発油で落とします。
13 整理 生地に蒸気を掛け、シワをのばし、生地巾9寸5分~9寸7分に整えます。
14 印金加工 ポイントの赤い花の輪郭に沿って、金で線を施します。
15 検品 染難がないか、重要なさいしゅうチェックをします。

 

◆手描き無線友禅

特徴
・素描きの場合、絵画的な模様が描けます。
・ぬれ描きは、生地に水分を含ませた状態で描くので、ソフトなぼかし調子の模様となります。
・生地の風合い、筆の使い方などにより、染め上がり品の同一性がありません。この世に唯一の作品となります。
・柄の大小、増減、身幅などの寸法の変更が自由にできます。

  【素描き友禅、ぬれ描き友禅】
型や糸目など一定の形にはまることなく、直接生地の上に、自由な筆のタッチで、模様を描くので作者の個性が生まれる友禅です。糸目による色と色の境界線がないので手描き無線友禅とも呼ばれています。

加工工程

 1
意匠図案 地色ピンク、ぬれ描き花文の付下げ訪問着、20代~30代向き。ポイント柄はぬれ描きのため、柔らかく優しいムードです。また、帯とのコーディネートを試みています。
 2 墨打ち

誂え主の指定寸法を通り生地に墨で印を付けます。

 3 下絵 この場合(誂染102)、仮絵羽せず、図案を生地に透視して下絵を描きます。
 4

地入れ

引き染め板場で豆汁、布海苔などを溶かした液を、生地に刷毛で均一に引きます。目的は地染めの染料の滲みを防止するためと、生地に染料が定着しやすいようにするためです。
 5 地染(引染) 地色の薄いピンクを無地に引き染めをします。
 6 蒸し     木製の蒸し箱の中に生地を木枠に吊して入れ97~100℃の高温で30~50分程度蒸し、地色のピンクを生地に定着させます。
 7 水洗 地入れの豆汁や余分の染料などを洗い落とします。

8

素描き 刷毛、筆を使ってポイントの花柄を丁寧にしっかりと描きます。
 9 蒸し

 素描きの花柄を生地に定着させます。

10 水洗  
11 ぬれ描き ポイントの花柄のバック生地に水を引きながら、滲みのある葉などの柄を、袖から描きはじめます。筆のなじみを得たら、目立つ前身頃の柄に移ります。

12

蒸し ぬれ描きの柄を生地に定着させます。
13 水洗  
14 整理 生地に蒸気を掛け、シワをのばし、生地巾9寸5分~9寸7分に整えます。
15 検品 染難がないか、重要な最終チェックをします。

 

◆手挿し友禅
柄の構図や糊置きは、型紙I(糸目型、伏せ型)で行い、彩色工程はて加工なので、手描き友禅と変わらない高級な技法です。

特徴
・筆または刷毛でひと色ひと色彩色するので、色には深みがあり、生地の裏まで色が通っています。染め上がりのものは手描き友禅と全く分かりません。
・手描き友禅と異なるところは、仮絵羽縫い、下絵の工程が無いことです。

加工工程

 1 意匠図案 藤グレー地、松に鶴の伝統的な吉祥磯風景文を描いた色留袖。30代から50代向。
 2 型彫り 本図案を基本にして、糸目型及び伏せ型を彫ります。
 3 地張り 指定寸法墨打ちの確認後、約1丈7尺(半反)の長さの友禅板に、姫糊を刷毛で引き、白生地の経緯を均一に整えて板の両面に張ります。型置きのための慎重な作業です。
 4

ゴム糸目型置

糸目型紙で挿し友禅すべき鶴、松、船などの輪郭や波の線に、ゴム糊を置き、文様の基本図案を作ります。
 5 伏糊型置 ゴム糸目糊が完全に乾いてから、糸目輪郭内部に手挿しする箇所を白く残すために型紙で糊伏せします。
 6 地入れ 伏せ糊が乾いてから引き染めの前処理をします。
 7 地染(引染) 地色の藤グレー地を刷毛で染めます。

8

蒸し 地色を生地に定着させます。
 9 水洗

 清水につけて、伏せ糊を落とします。

10

挿し友禅 本図案の配色を参考にしながら、薄い色から濃い色へと筆や刷毛で彩色していきます。
11 蒸し 挿した柄色を生地に定着させます。

12

揮発水洗

糸目のゴム糊を揮発油で落とします。すると糸目の部分が白い輪郭として表れます。

13 水洗 地入れの豆汁や糊などの雑物を洗い落とします。
14 整理 生地に蒸気を掛け、シワをのばし、生地巾9寸5分~9寸7分に整えます。
15 検品

染難がないか検品します。もしあれば地直しをして直します。

 

◆型友禅

特徴
・染め上がり品の生地幅端には必ず直径1㎜位の星があります。星には会わせ星と送り星があります。会わせ星は模様を会わせるための目的で、対角線方向に2カ所、振袖や訪問着などの絵羽模様に使用しています。送り星は型紙を生地の上で送るための目的で、型紙の4カ所に穴をあけるためのもので、小紋柄などに見られます。星は必要かつ重要で、星がなければ模様通り型をおくことができません。
・型友禅の染め上がり品には剣先があります。もみ板(厚さ1寸、幅1尺3寸、長さ約1丈8尺)の友禅板の板先を、両面から斜めに削って、尖らせた部分を剣先といいます。白生地を地張りするとき、ちょうど、生地の真ん中ににこの剣先がくるように地張りをします。このわずかの部分だけに写し糊が欠落することがあるので染め上がった柄が切れることがあります。小紋柄の仕立ての裁断の際には注意が必要です。

  【写し友禅】
模様を彫刻した型紙で、占領を練り混ぜた糊を型染めし、蒸し熱により染着させる技法です。
型紙により非常に複雑、繊細な柄を染めることができます。

加工工程

 1 意匠図案 鉄緑地鳳凰文振袖。古典的な鳳凰模様を中心に、目を引く白地の花文を現代的な構図であしらった個性的な振袖です。
 2 型彫り 型紙に本図案通り彫り込みます。型紙は一色一枚。型枚数は模様の複雑さ、色数の多少によって変わります。この振袖に使用する型紙は、細かい花弁まで入れて550枚です。
 3 色糊合わせ もち米、米ぬか、塩を主原料とした糊に、占領を混ぜ合わせた柄色糊をあらかじめ準備します。この振袖は23色を使用します。
 4 地張り 振袖の場合、両面3丈4尺の友禅より、白生地の方が長いので、加工の便宜上、袖または衿を裁断します。
 5 型置き 地張りされた白生地の上に型紙を置き、指定柄色糊で染め付ける作業をいいます。一色染めて、それがすっかり乾燥してから、次の型置きに入ります。この作業を型紙枚数550枚だけ繰り返すと手間のかかる作業です。
 6 地入れ

引き染めする地色が美しく染まるよう豆汁を引きます。

 7 地染(引染)

ここでは、地色の鉄緑色を引き染め加工します。写し友禅の地色染めには、もう一つしごき染めがあります。これは糊の中に占領を練り混ぜた地色糊を生地にしごく方法で、むらのでないようしごいてから、挽粉をまきかけて糊の打ち合いを防ぎ蒸しに入れます。

 8 蒸し 柄色および地色を生地に定着させます。
 9 水洗 柄色、糊かす、地入れの豆汁などの不用物を洗い落とします。
10 整理 生地に蒸気を掛け、シワをのばし、生地巾9寸5分~9寸7分に整えます。
11 金加工 鳳凰柄の輪郭、花文の花弁に金加工し、華やかさを増します。
12 刺繍 鳳凰柄を囲む前身頃の花文の輪郭に、駒刺繍をあしらい、振袖のボリューム感を盛り上げます。
13 検品 染難や金加工、刺繍などの不上がりがないか検品します。

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